2013/06/30

引き算よりも足し算?

男の装いにおいては引き算が大事であると言われてきた。

元来ダンディズムにはストイックな正統性が求められ、

品格のあるスタイルにはやはり引き算がふさわしい。

← だいいち、聞こえがいいのは言うまでもない。(笑)




とはいえ、どうもVゾーンに変化を付けられる「ジレ付き」のスーツやジャケットが

大変重宝なご様子で、ジレを一枚挟むことによって着こなしやすくなるというメリット。

あるいは、それぞれを単品にばらして着まわすという遊び心。

着こなしも着まわしもこなせるジレっていうか、ベストが弊店では足し算。

← 元々はスリーピースで仕立てるのが王道でしょうか。

← 今、人気のあるジレはニットと同じで一枚プラスするだけで、

お洒落なスタイリングが完成するという単品だということです。











しかしながら、「ジレ」って口に出していうこと自体が、

オレ、オシャレでしょう?って言っているに等しく、

どうもこっ恥ずかしいK玉ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

← K玉的にはウエストコートと呼びたいところでございます。

← ジレ=ベスト=ウエストコートです!












そんな感じでたまたまかもですが、オーダーいただいていたスーツに

ベストもお願いしますと、足し算のご注文、出来上がってまいりました、オッドベスト。

なんだか言葉遊びをしているようですが、このベストを付け加えるだけで

より品格のある男のスタイルに貫禄をもたらしてくれるわけだ。







O様  HARRISONS <England> FRONTIER W100%


今年の春にご注文いただいたハリソンズのスーツにオッドベスト。

ブルー×ホワイトの爽やかな千鳥格子に品格をプラスの試み、大正解でしょうか。

もちろんネイビージャケットの合わせたり、

シャツの上にさり気なく羽織るカジュアルな着こなしもアリ。

着こなしと着まわしを楽しめるヤツの仕立て上がり。

お待たせしました。













T様  DOMESTIC W100%


過去にブラックスーツとコールパンツをオーダーいただいており、

今回はそこへ共地のベストを追加でご注文、ありがとうございます。

時流を超越したスーツスタイルにはダンディズムの精神が宿る。

さらにスリーピースとなればさらに格上げでしょうか。

現代的な男らしさをアピールするには最適な一枚。

共地でくるんだ釦にもオーラを感じる。

お待たせしました。













おまけ: 本日も仕立て上がり。




長崎のS様  CANONICO <Italy> S110’S W100%


冠婚葬祭用のいわゆるブラックスーツの仕立て上がりでございます。

上着はシングルピークド、ノーベント、フラップなし、共地のくるみ釦で拝み釦。

パンツは脇美錠、ベルトレス、長い持ち出しと

フォーマルの要素をてんこ盛りの一着、正統派の極みでしょうか。

何も足さない、何も引かない王道。

さっそく送りますです。

















N様  TOLLEGNO <Italy> Co50% Li50%


ラニフィシオ デ トレーニョは1900年創業の知る人ぞ知る名門のミル。

イタリアの生地の聖地、ビエラ地区に居を構える老舗の

色褪せたような生地のチョイスが達人の選択。

そこのコットン×リネンのザクッとゴリッとしたネイビーでダブルブレステッドと

通好みなオーダーです。

脇のパッチポケットで気持ち遊んで

夏場のパーティーからお休みカジュアルまでを楽しもうという戦略、確信犯だよな。

← 「グレートギャッビー」のパーティーに着て行きたいところでしょうか!

着れば着るほどの枯れ加減が、ある意味魅力な一着。

お待たせしました。











千葉のN様  TALLIA DI DELFINO <Italy> W100%


見た目の印象はあくまでブリティッシュ、着心地はイタリアンという

王道ながらも軽快な仕立て上がり。

比較的しっとりとした3シーズンのダークネイビー、秀逸です。

N様もK玉と同じくチェンジポケット好き、

使うことはないんだけど、英国テイスト全開でしょうか。

← チェンジ=つり銭。

クールビズとはいえ、11月の初めまで使えるヘビーローテーション。

さっそく送りますです。





  








S様  CANONICO <Italy> Wool73% Mohair27%


ウールをさらにエレガントに、夏の気品ある装いといえばモヘアブレンド。

コスパに優れたカノニコのワントーン明るいネイビーは王道ながら旬、

普通にカッコいいスーツの仕立て上がり。

光沢のあるホーンの釦がよく似合う一着。

シワに強い独特の弾力性が持ち味と言えましょう。

お待たせしました。













Y様  POLICARPO <Italy> W100%


弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた着分の生地。

数年前に廃業したポリカルポのピンストライプ、お買い得です。

何年経っても古びない超然とした着こなしには必須の一着。

着心地は一枚芯の軽々の仕様、見た目は正統派でございます。

お待たせしました。











以上、本日の仕立て上がり。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。


2013/06/29

放出いたします2

昨日は想定内ながら、かなりのお客様にフライングいただき

誠にありがとうございました。

お忙しい中、時間を見つけてご来店いただけるだけで感謝、

小五月蝿いことは言いっこなしのK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

← 日頃のご愛顧に感謝でございます。











本日は正確には初日、忙殺なこと請け合いにつき

とりあえず、紹介出来ていなかったオリジナルバンチから

着分のジャケット生地をご紹介でチャオスです、悪しからず。☆ !