2012/11/30

新着シャツ生地~インポートファブリック

オルタネイトストライプ、直訳すると交互縞。

2色の異なった細縞を互い違いに配色した縦縞の総称である。

今、この縞、K玉的には熱いっていうか、

とりあえず気になる色柄をこの秋一枚作ってみたわけだ。

夏からのオリンピックにまつわるロンドンテイストって感じで、

ロンスト、ギンガムに続く第三の柄、オルタネイトストライプ。

洒脱にビビットな合わせにはもってこいなストライプでしょうか。

どちらかのストライプの配色をネクタイに合わせればキマるんで

コーディネイトも悩まずにすむ優れた柄なわけだ。




HONEGGER <Italy> Cotton100%
このオルタネイトをスプレッドカラーで!
ストライプの色を拾ってパープルやカーキのネクタイをチョイスです。



もちろん普段は白やブルーの無地のシャツを中心に組み立てるんだけど、

たまにインパクトのあるストライプやチェックも着たくなるわけで、

今は何故かトーンコーデよりビビットなコーデが熱いK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?



HONEGGER <Italy> Cotton100%
グレーベースでインパクト大~ネイビーのソリッドで締めくくれです!

HONEGGER <Italy> Cotton100%
淡いグリーンとベージュの上品ストライプ。

HONEGGER <Italy> Cotton100%
ブルーベースの使いやすいオルタ、新定番です。

CANCLINI <Italy> 90/2×80/1 Cotton100%
これぞオルタネイトと言わんばかりの交互縞でしょうか!
大好物です。

CANCLINI <Italy> 90/2×80/1 Cotton100%
色違い~気持ち上品な配色、ラベンダーを活かせ!

CANCLINI <Italy> 170/2×170/2 Cotton100%
最高級なロンドンテイスト~鉄板です!

CANCLINI <Italy> 170/2×170/2 Cotton100%
今年のシャツを象徴する最旬、ギンガムと並びの双璧でしょうか!
太鼓判です!



とりあえずオルタネイトストライプを中心に新着シャツ生地のご紹介です。

今回はインポートファブリック、上のイタリアはホネガー社とカンクリーニ社の生地と

下がポルトガルのソメロス社の生地。

世界のトップブランドにも生地を供給するそれぞれの高級生地メーカーの

素材のみならずの色柄、とくとご覧ください。




SOMELOS <Portugal> 140/2×140/2 Cotton100%
ブラウン×サックスの王道、140双糸とラグジュアリーで合せも簡単~太鼓判です!

SOMELOS <Portugal> 80/2×80/2 Cotton100%
ツイルのオルタです~ウールの無地タイが気分ですよね。

SOMELOS <Portugal> 100/2×100/2 Cotton100%
ピッチの狭いオルタ~ネイビーでまとめるトーンコーデですよね。

SOMELOS <Portuga> 100/2×100/2 Cotton100%
色違い、クレリックカラーがイメージかも!

SOMELOS <Portugal> 140/2×140/2 Cotton100%
マルチなストライプながら合わせやすそうです。
生地は秀逸~太鼓判でしょうか!

SOMELOS <Portugal> 140/2×140/2 Cotton100%
サックス×グレーの上品な配色、大人ですな。

SOMELOS <Portugal> 140/2×140/2 Cotton100%
色違いサックス×ブラウン×クリームイエロー
こちらの配色のほうがインパクトあるよな~無地のネクタイで締めくくるべし!

SOMELOS <Portugal> 200/2×200/2 Cotton100%
200双糸と最高級シャツ生地です~ヤバい!
サテンな感じがさらにエレガントですよね。

SOMELOS <Portugal> 50/1×24/2 Cotton100%
サックスのグラフチェック~何でも合うド定番といえよう。

SOMELOS <Portugal> 50/1×24/2 Cotton100%
チャコールグレーのグラフチェック~こちらはちょっと味出しでしょうか。
K玉大好物です。


以上、本日のご紹介、新着シャツ生地。

白シャツもいいんだけど、洒脱なオルタネイトストライプ、いかがでしょうか!

とりあえず、インポートファブリックのちょいと華のある生地で仕立てたシャツで

クリスマスを過ごしてみませんか。

← クリスマス前に出来上がりますです。

それではこのへんで、チャオス☆ !

2012/11/29

インナーにご用心

先日ガキどもの洋服を買いにいくつかのお店に立ち寄ってみた。

日々の成長、早いものですぐにサイズがあわなくなるのだ。

○ニクロ、○ヤップなどなど。

当然選ぶはバーゲン品。

中学生には高校生くらいのイメージで、

高校生には大学生くらいの雰囲気をと

気持ち背伸びした感じの組み合わせでさらっと選んでみた。

K玉の仕事柄もあってか、文句一つ言わず言われたとおりに身に付けてくれる。

どうもまわりからも評判がいいようで、絶大なる信頼をいただいてはいるんだけど、

他のことでは全くいうことをきかないのが玉にキズのK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

← 家人の選んだものは素直に着ないようで、ご愁傷さまです。




そんな感じで立ち寄ったお店でヒートテックなるものをこっそりカゴに投入し、

家人にちゃっかりと支払ってもらった。

夏場も一度ドライフィットなるアンダーウェアを同じ手口で手に入れたことがある。




本来、男のダンディズムの心得としては、

ドレスシャツは素肌にじかに着るものである。

シャツは長い洋服の文化の中では下着に分類されるものであり、

このことは何度か偉そうに語った覚えがある。

下着の下に下着とは理にかなわないことなわけだ。




とはいえ、日本の四季を考えると、

汗だくの厳しい夏場と冬の特に寒い日には

これらの実用的な下着が重宝するわけで、

ドレスシャツから透けて見えないようにシャツ自体を選びつつ、

そのヒートテックなりドライフィットもVネックを選んだりと工夫しつつ、

着ていることを絶対に見破られないようにと

なんちゃってダンディズムを追求している次第でございます。(汗)




素肌にドレスシャツを纏うほうがはるかに肌触りもよく、

心得としてできる限りそうするんだけど、

夏場の一ヶ月、冬場の一ヶ月はそれなりに神経を使って、

悟られないようにと着込んでおります。



ドレスシャツから下着が透けて見えることほど、

エレガントから程遠いものはなく、

インナーにもろTシャツの御仁を見かけると、

そこにロゴでも入っていようものなら、

これは言語道断、女性からもドン引きであろうかと思われる。




とりあえず、ドレスシャツのインナーにはご用心を。。。




おまけ: 本日も仕立て上がり。


T様  HARRIS TWEED <Scotland> 485g !

深いグリーンのウインドペンチェック、肉厚で素朴な風合い、

スコットランドの風景から切り取ったような自然な色目といい

今季の旬を象徴する仕立て上がりでしょうか。

お好みでエルボーパッチ搭載でございます。

一見、伝統的な印象ではございますが、一枚芯の軽快な着心地と

立体的な仕立てで最旬のクラシックの完成。

さっそく送りますです。










H様  MARTINSON'S <England> Wool100%

ワントーン明るいインクブルーの打ち込みのしっかりとした生地、

弊店オリジナルバンチよりお選びいただいた。

生地の聖地ハダースフィールドに居を構える名門のマーティンソン。

こちらも一枚芯の軽快な仕立て、見た目の重厚さとは裏腹に

軽々な着心地感でございます。

お待たせしました。











T様  TAYLOR&LODGE <England> Wool100% 320g !

こちらも生地の聖地ハダースフィールドの名門、テーラー&ロッジ。

1883年の創業と長い歴史を誇る。

何気ないネイビーのピンストライプながら、ダブルブレステッドで

貫禄の仕立て上がりであろうか。

歴史を遡ると究極の正統派の一つはダブルブレステッドである。

もう一つはもちろんスリーピーススーツなんだけど、

色気に関してはダブルが格上ですよね。

とりあえず、往年紳士の正統派スタイルをめざすわけだ。

余談ですが、K玉もこのダブルの着こなしを身につけるべく切磋琢磨しております。

しかしながら、この研ぎ澄まされたラインはたまりません、ダブルならではのもの。

チェンジポケットはお好みで。

お待たせしました。













以上、本日の仕立て上がり。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。









おまけのおまけ: 昨日のK玉~ダブルブレステッド!

いたって普通の着こなし、奇をてらわず王道でしょうか。

ヒートテックはまだ着ておりません。

それではこのへんでチャオス☆ !

2012/11/28

物語

割りと本が好きだと何度か書いた。

読むのももちろん好きであり、

本棚に並んでいる背表紙を眺めるのも好きだ。

当然、本屋さんや図書館とかも好きである。

そこに物語があり、そこで語られるさまざまな出来事に思いを馳せるわけだ。

虚構の作品だけでなく、歴史上の出来事なども好みだ。

新書によくあるビジネス書やハウツー本は

正直言って買ったことがあるのは過去に2~3冊程度かと思われるK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

← ビジネス書とかは読まないんだけど、プロフェッショナル的な番組は大好きです。




本日のお題、物語。

プロットとストーリーの違いすら知りませんが、そこに物語があるとする。

K玉のそれなりの経験からいくと、物語のある商品って長生きっていうか、

すたれずに売れる。

語れるだけの長い歴史のあるヤツはそれなりに強い。

うんちくの凝縮した商品などは男性からの圧倒的な支持がある。

雑誌によく登場するヤツもある意味語られているわけで、

K玉的には不本意ながら、売れるわけだ。

← そこにあぐらをかいてる横柄なショップもたまに見かける。

弊店ではそのへんのところのうんちくの凝縮した商品は小物くらいしかない。

手袋だとかネクタイくらいなものである。

スーツ、シャツといったメインのオーダーモノには生地的なうんちくは少々あるけれど、

技術的な専門用語も少しはあるけれど、

主題にはならないっていうか、主役にはならない。

しかしながら、弊店のスタッフが語るうんちくを含めた接客には

物語があるようだ。

お客様は楽しそうにその話を聞き、時には尋ね、

喜びをお持ち帰りいただいていると自負している。

なんてことない無名の商品でも、そこに物語があると、

ソムリエが一本のワインについて語るような物語があると、

そのモノは光をあてられ、どなたかの琴線に引っ掛かり、

その使命を、使っていただけるというモノに託された使命を

まっとうできるわけだ。

← しかも大切に扱われるわけだ。




どうも本格的な晩秋を迎え、日の落ちた日暮れ時ゆえになおさら、

物語のことなど、書いてみた。

語られる物語があるとっていうか、思いを込めて仕入れた商品ゆえ、

そこには仕入れた本人の思い入れがあり、物語が生まれるんだろうなと、

ふとそんなこと思いついた今日この頃でした。





おまけ: 本日も仕立て上がり。


T様  LAST 2091 アノネイ社 ボカローカーフ。

美の秘密にはラスト(木型)ありの典型でしょうか。

外羽根2穴のスマートなフォルムに相応しい

気持ちロングノーズなラスト2091との相性は抜群ですよね。

平紐のチョイスといいドレッシーな靴の完成です。

つま先を軽く鏡面仕上げで、さっそく送りますです。












A様  DOMESTIC 40/1×30/2 Cotton100%

定番素材ヴィンテージオックスフォードで仕立てた

ナポリ風カッタウェーカラーのシャツ。

同じものを3枚オーダーいただいた。

自身が何を着ればよいのかわかってないと出来ない技だ。

この領域に達すると服が板につくっていうか、こ慣れた感じがでて

服が第二の皮膚としての装いが完成する。

K玉も見習いたいものである。

お待たせしました。









T様  DUCA VISCONTI <Italy> Cotton100% !

細から中畝の上品な光沢感と打ち込みのしっかりとした丈夫さを併せ持つ生地。

デュカ ヴィスコンティー、コーデュロイやベッチンに関しては

絶大なる信頼のおける生地メーカーであろうか。

今年の旬をかっさらった感の強いコットン素材のジャケット。

それを更にダブルブレステッドでオーダーと凄い審美眼ですよね。

コヤツは着倒して馴染ませてあげなきゃいけません。

大事に大事にする必要はないかと思われます、着倒してください。

さっそく送りますです。










以上、本日の仕立て上がり。

ご紹介出来てないお客様、申し訳ございません。

いつもご愛顧いただき誠にありがとうございます。


2012/11/24

サービス業と絆

昨日のこと、ガソリンのメーターが赤いところまできてたんで、

ご近所の何度か給油したことのあるスタンドで給油した。

月に一度入れるかどうかくらいなんで、

あまりどこそこが安いとか気にしたことはないK玉ですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?





いつもたまたま給油のタイミングが合ったスタンドに立ち寄るだけなんだけど、

出来ればご近所のスタンドを利用してあげたいとは思っている。

満タン、カードでお願いします!って感じで、

40~50リットル、6.5~8千円くらいかと予想したわけだ。

でもって会計、12リットル、1920円ですとそこの店員さん。




12リットルしか入らないのはおかしんじゃないかと普通思いますよね。

試しにエンジンかけたら半分も給油されてない。

そこでガソリンタンクに異常があるのか、

あるいはたまたま給油がストップしたんじゃないかと店員さんに告げたところ、

機械が給油をストップさせたので満タンですの一点張り。

もう一度やってみましょうか?くらいの言葉もなく、ありがとうございましたで

終わらせようとするわけだ。

態度が横柄なわけでもなく、ちょっと気が効かないくらいの感じですかね。

サービス業的にはそれでいいのかと心配もするんだけど、

ぼんやりとしたその店員さんともうそれ以上会話する気にもならないんで、

早々に立ち去ったわけだ。

← その後別のスタンドで30リットル強、無事に給油したK玉です。




どうでもいい話かも知れないんだけど、

サービス業とはお客様との絆を作っていく仕事。

← 絆って言葉はあまり使いたくないんだけど。。。

そのサービスの内容も大事なんだけど、

サービス業はその人との出会いが大事だと思っているK玉としては、

多分二度とまではいわないけれど、一時はそのスタンドには行かないことになるわけだ。



ほんと些細なことなんだけど、コンビニや飲食のチェーン店、ガソリンスタンドに

大きな期待はもちろんもってないし、むしろ過剰なサービスは遠慮したいくらいなんだけど、

想像できる期待を大きく下回る時、

支払う金額の大小よりもむしろ等価からかけ離れて低い時、

サービス業として失格の烙印を押されるわけだっていうか、K玉は押すわけだ。

← 安ければいいってもんじゃないよな。



サービス業の目玉は何といっても人間。

人間のサービスが大事なんだと再認識した昨日この頃です。

100%の顧客満足は難しいとは思うんだけど、

想像あるいは期待したものよりも上でなければ意味がない。

期待しまくられるのも正直怖いんだけど、

出来るだけっていうか絶対、期待以下であることがないようにと

肝に銘じたK玉でした。




おまけ: 本日はお客様~ラギットな大人のお二人さんです。


H様  昨年オーダーいただいたデッドストックの生地で仕立てたジャケット。

これもオーダーいただいたデニムシャツにカーキのチノパン、

足元はギリーシューズで締めくくりと、オンオフの境目のない着こなしでしょうか。

巻き物のこなし方もさり気なく大人の余裕でしょうか。

本日は出来上がりのネイビージャケットを受け取りにご来店いただいた。

意外と定番紺無地、持ってなかったのよねとH様、これで完璧ですよね。

いつもありがとうございます。










こちらの御仁、木村社長、オロジオ(Oro-Gio)の店主、

福岡のみならず、世界を股にかける腕時計業界の重鎮さんでございます。

K玉が兄弟店、CADETTOにスタッフ休憩のための留守番中に

シャツ等お求めにご来店いただいた。

ハリスツイードのジャケットにデニム、合わせたシャツは

カデットのカッタウェーカラーのネルシャツ。

足元はスウェードのブーツで引き締めて格上げでしょうか。

上からバークのニットダッフル(こちらもお求めいただいたヤツです。)を羽織って完成の

イタリア親父と大人ラギットのミックススタイル、こなれております。

単なる時計という商品だけではなく、トータルでの着こなしを提案し、

ひとりひとりの個性や魅力を引き立たせるのが使命だとおっしゃっております。

リスペクトします、合掌!

いつもありがとうございます。









そんな感じで弊店の素敵なお客様紹介で本日は終了。

それではこの辺で、チャオス☆ !